第二章 OCTAGONそしてThe gardenへ

ー同世代アーティスト達との出会いー

2005年3月からリニューアルスタートしたOCTAGONはその後、2ヶ月に一度のペースで開催を続けました。

4月の第2回ゲストは今回のThe garden in the cityにも出演してくれるMatsunamiでした。

Matsunamiことまっつんとは2000年初頭から野外パーティーなどを通じて知り合い、長い付き合い。同じ歳ながら緻密で丁寧なMixをするDJだなと当時聴くたびに関心させられたのを覚えています。

以降、色々なPARTYを通じて同世代で活躍するDJとの交流がはじまりそしてOCTAGONへの出演という形で深めていくのでした。


ー野外への衝動ー

2005年夏、KBJ一行で野外パーティーLabyrinthへ行った際、やっちゃんとしんくんはKBJでも野外をやりたいと決意したそうです。

その話を聞いて自分とJOYは最初大反対。

なぜならば2001年からJOYと自分は別の野外パーティーを手伝っていて楽しさもそれと同じくらいの苦労を知っていたからでした。

特に天気はどうにもコントロール出来ず、準備も報われず雨に泣かされたオーガナイザーの苦労も目の前で見ていたのです。

しかしやり遂げたときの達成感や感動もひとしおなのも事実、何度か話し合いを重ねKBJは野外パーティーをやることを2005年の年末に決意したのでした。


ーThe garden2006ー

前年末に開催を決定した野外パーティー「The garden2006」はドメスティックアーティスト且つ同世代でラインナップ、ヘッドライナーなしをコンセプトに開催することになりました。

それは2005年から色々な同世代アーティストとの交流を通して至った考えでそれが大きな力を持ち、従来のパーティーとは違ったものを作れる可能性を秘めていたからです。

そうして積極的に色々なパーティーでDJを聴き、時にはその場で声をかけたりしながらラインナップが固まっていきました。

その中でも特に個人的に競演を楽しみにしていたのが今回のThe grden in the cityにも出演してくれるNAKA-Gでした。

WOMBの4Fにてサンデーアフタヌーンパーティーとして開催されていたPANGEAに初めて遊びに行った際、その洗練された雰囲気に同じ日曜にパーティーをやるものとして衝撃を受けたものです。中でもNAKA-GのエモーショナルなDJスタイルには感動を覚え、その後はしばらく直接話す機会もないのにDJを聴くために足しげくパーティーへ通い、やっと友人からの紹介で知り合う機会を得たほどでした。

NAKA-Gはその後3年連続The gardenに出演、OCTAGONでもアニバーサリーパーティーに出演してもらうなど、当時から現在に至るまでKBJとは切っても切れないアーティストとなりました。

古くから一緒にやって来た仲間、新しく出会ったアーティストなどで2006年8月12日にThe gardenは開催されたのでした。

当日は準備中に土砂降りの大雨、サウンドシステムを担当していた会場近隣が地元の友人が「こりゃもうだめだな・・・」と言われ重苦しい空気になったのが忘れられません。

土砂降りもパーティーがスタートする5分前には奇跡的に止み、無事スタートを切る事が出来ました。

その後は一切雨に降られる事なく最後まで快晴、パーティーは大成功でした。


ーThe garden2007 - 2008ー

2006年の成功でKBJメンバーは2007年もThe gardenの開催を決定。

この年からは今回のThe garden in the cityに出演してくれるENUOHそしてTSUYOSHI YUYAMAが出演してくれていました。

ステージをきちんと組んだりサウンドシステムをパワーアップしたりと進化をしながら2007年も天気にも恵まれて大成功。

2008年も迷う事なく開催が決まりました。


更にステージは大きくなりスピーカーの数も増え、この年はJOYと二人B2Bセットでトリを飾ったのも印象的でした。

その後、アフターパーティーとしてAgehaのTENTでMidnight gardenも開催。活動はピークとなっていました。



そんななかKBJメンバーは同時に人生の節目を迎えるものもあり野外パーティーをやっていく時間の確保等が難しい状況も生まれ、2008年をもって一旦その活動を終えたのでした。

(続く)